女性の場合、閉経後10年間で骨量が急激に減少します。
骨折しやすくなるだけでなく、骨から溶け出したカルシウムが血管に入ると血管が硬くなり、動脈硬化が促進されるという説もあります。
そのメカニズムを知って、対策をたてておきましょう。
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骨粗しょう症とは |
骨は、古い骨を壊す「破壊細胞」と骨を作る「骨芽細胞」によって新陳代謝が繰り返されています。女性ホルモン(エストロゲン)は「破壊細胞」の働きを抑える働きがあり、骨にとって、とても常用な役割をもっているわけです。
骨量は20歳くらいまで形成され、20〜40歳でピークを迎えた後、徐々に減少します。
女性の場合は、閉経後は、女性ホルモン(エストロゲン)がほとんど分泌されなくなるために
破壊細胞が働きすぎて、骨からカルシウムが流出してしまいます。
その結果、骨量が減り、骨の密度が著しく減少してしまうのです。
20代〜40代の平均骨量の80%未満を「骨量減少」、70%未満を「骨粗鬆症」としています。
40歳代で約1割、50歳代で約2割、60歳代で3人に1人が骨粗しょう症にかかっていると言われているので、切実な問題ですね。
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食事で予防する |
まず、骨を作るカルシウムを最低でも1日に600mgは摂取したいです。そして、食事でとったカルシウムの吸収を促進するためには、ビタミンDが必要となります。また、マグネシウムは骨と骨をつなぐ軟骨に多く含まれて、不足すると骨の形成にダメージを与えるので、1日に300mgは摂りたいものです。
カルシウムを含む食材 牛乳、乳製品
マグネシウムを多く含む食材 ひじき、ごま、大豆、納豆、わかめ、昆布、煮干
ビタミンDを多く含む食材 青魚、サケ、ウナギ、きのこ、卵黄
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運動で予防する |
体内に吸収されたカルシウムは、運動することによって骨に刺激が与えられると、骨に取り込まれます。骨に適度な運動は、ウォーキング、ストレッチングなどです。走ったり、止まったりして骨に大きな力を加える運動(テニス、バレーボール等)が効果的ですが、急に運動を始めるとかえって、けがをする恐れがありますから、自分に合った運動を心がけましょう。また、筋肉を鍛える運動も同時に行うと効果的です。
そして、日光に30分ほど当たるとビタミンDが合成され、カルシウムの吸収率もアップするので、1日30分ほどのウォーキングから始めてみませんか?
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